皆さんタイムマシンWiki号に乗って当事者に話を聞きに行きましょう。
最初に会う人は黄金比の生みの親ユークリッドさんです。
Wiki号の設定時代は /-365 〜 –275
ユークリドさん取材拒否だって!まあいいや、この時代にいる事さえ分かれば、、
では問題のピラミッドのクフ王さんの専属設計士に会いに行きましょう。
設定時代はBC2540 〜 BC2365 Wiki号がんばれ!
えっ!ここも取材拒否、しかたありません。
戻って証拠品の提出者のリヴィオさんに直接聞くしかありません。
「え!、これから4500年も旅するのかよ!」
いやならここに残ってピラミッドの石運びのお手伝してもらってもいいですよ。少なくともあと20年はかかるそうです。
やっと現代に到着しました。
リヴィオさんに聞いてみましょう。
gomigar: リヴィオさん、クフ王のピラミッドの設計者は黄金比を知っていたのですか?
リヴィオさん: クフ王のピラミッド に関しては数学者の中でも意見が分かれています。
中略…僕の意見としては当時の古代バビロニア人は円周率を知っていた事は確かです。
gomigar: 今から4500年も前の人たちが既に円周率を知っていたのですか?
リヴィオさん: 王様が国民の保有する土地に課税する為に必要だったのです。
gomigar: なぜ円周率なんて難しい物を使ったのですか?
リヴィオさん: 現在のπの数値を知っていた訳ではありません。円の面積の出し方を見つけ出したと言う事です。
それは牧草地に杭を一本打ってそこに決めた長さのロープを付けます。
そのロープにヤギをつないでそのヤギが食べた牧草の面積を単位とした訳です。
ヤギは最初は杭の近くから牧草を食べ始め、食べ尽くされた円形から外接する正方形作りその一辺の長さを単位として面積を出した訳です。
gomigar: 正方形より先に円ができたのですか!」
リヴィオさん: gomidarさん、宇宙に正四面体の星がありますか?(*脚色部分)
gomidar: さすが宇宙物理学者で元NASAの科学部長だったリヴィオさんの言葉は説得力がありますね。ところでピラミッドの件ですが。
リヴィオさん: ピラミッドにφが、
gomidar: すみません、φ(ファイ)とは?
リヴィオさん: φ(ファイ)はπ(パイ)円周率と同じで黄金比を表す数学記号です。
gomidar: ありがとうございます。ピラミッドの黄金比は底辺の半分の長さとピラミッドの高さの比だと聞いていますが、
リヴィオさん: そうですが、ピラミッドが正四角錐でないと言う事があって数学者の間でも意見が分かれるところなんです。
gomidar: 正四角錐でない?
リヴィオさん: それぞれの底辺の長さが僅かですがちがうのです。…中略…それに、、、
gomidar: 底辺を測るのと高さを測るのに単位が違う物二つの物差しを使っていた?
リヴィオさん: そうです。底辺をはかる時には彼らは円周率を知っていましたからローラーのような器具を使って測り、
高さを測る時は一定の間隔で結び目を付けたロープのような物を使っていました。
違う物差し使ってそれを換算するには非常に手間がかかるので彼らはφ(ファイ)は知らなかったと言う結論に達するわけです。
*古代バビロニア人がピラミッドを造る為に二つの単位の違う物差しを使っていた。
と言う事は、、、桂離宮に多くの黄金比が見られる理由が分かった様な気がします。
それは当時使われていた物差しが尺寸法で尺寸法は今のメートル法のように十進法ではないのです。
「一尺」以下の単位は十進法だがその上の単位は違う、「一軒」は10尺ではなく6尺。
これは日本人が建築物を造る時に古代バビロニア人と同じように単位の違う二つの物差しを使っていたと同じ事ではないでしょうか?
gomidar: ではパルテノン神殿に関してはどうですか?設計者は黄金比を知っていたのでしょうか_
リヴィオさん: 数学者は多くは、最近までパルテノン神殿にはφが使われていたと言っていましたが、
現在は計測機器の精度が上がりその結果パルテノン神殿に使われていないと言う事が分かったのです。
gomidar:パルテノン神殿の設計者は黄金比を知っていて作ったいないんですか!
ではミロのビーナスはどうでしょう?。ユークリッドより後に作られた作品ですから作者は知っていたかもしれませんよね?
リヴィオさん: ミロのビーナスにφ(ファイ)が使われているというよりφ(ファイ)が見つかるの当たり前の事でそれを議論している数学者なんていませんよ。
「レオナル・ド・ダヴィンチが知っていたか?」と議論する人たちは大勢います。僕もその一人です。
レオナル・ド・ダヴィンチが知っていたか?
これはミロのビーナスの作者とレオナル・ド・ダヴィンチに会いに行かなければ!
この続きは『黄金比その3 ” The Da Vinchi Code “』でお話しします。
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